ルカミ・ナローダ(ロシア語: Руками народа)とは、1990年代からソビエト連邦で行われた国営企業の大部分の民営化を実施する宣言、改革の通称である。ルカミ・ナローダはロシア語で『人民の手による(By the hands of the people)』を意味する。

沿革

1980年代後半よりソビエト連邦の従来の体制のゆらぎから、ミハイル・ゴルバチョフによって様々な民主的な改革(ペレストロイカ)が実施された。その最終課題であった中央計画経済体制の限界について、国家の介入を許すことを条件として市場経済への移行が提案された。これにより、特に生活必需品の生産や技術分野など市場経済による競争力が必要な業種において国営企業の民営化を行い、国際競争力および国内経済の復活を目指すこととされた。

主な内容

  • 第一次企業民営化(1991)では、電機産業や鉱業の民営化が行われ、統一電力機構?などが設立された。
  • 第二次企業民営化(1993)では、航空会社や鉄道会社に加え、国営百貨店グムが民営化。

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