メッカ(アラビア語:مكة‎ 英語:Makkah)とはヒジャーズ州に位置するアラビアの都市である。正式名はマッカ・アル=ムカッラマ(مكة المكرمة Makkah al-Mukarramah)。別名としてウンム・アル=クラー(أم القرى Umm al-Qurā)がある。イスラム教最大の聖地である。
メッカ

メッカの中心部。右に見えるのはマスジド・ハラーム。

メッカ市旗
人口1,294,167人
面積26km2
所属する地方区分アラビア・スルターン国/ヒジャーズ州/メッカ県

概要

人口は1,294,167人(2004年国勢調査)。ジッダから73km内陸にある。ヒジャーズ鉄道が通る。南東にはターイフがある。ムスリムは1日に5回このメッカの方向に祈りを捧げなければならない。マスジド・ハラームの向かいにはアブラージュ・アル・ベイト・タワーズという超高層ビル群があり、これは世界でもドバイのブルジュ・ハリファに次いで2番目に高い601mの超高層ビルである。しかしこの場所にはもともとオスマン帝国時代に建てられた歴史あるアジャド要塞があった。ビル建設に伴って取り壊された。トルコや旧サウジ国内から大きな批判があった。現在では、離れた位置に一部を復元する計画がある。

地理

メッカの中心部は山に囲まれた谷に存在する。もっとも低い場所にマスジド・ハラームがある。その付近には禁域(ハラーム)と通称される旧市街が広がる。近年(2020年現在)は人口の増加により住宅地は近隣の山地にまで広がっている。

聖地

マスジド・ハラームというモスクがあり、その中心にはカアバが存在する。カアバは世界が創造されてから最初に唯一神アッラーフに奉納された聖殿である。そのため聖地とされている。

産業

メッカの経済の主力はサービス業であり、巡礼に大きく依存している。石油はほとんど産出しない。

観光

前述したようにイスラム教の聖地であることからカアバの観光が盛んである。アジャド要塞の再建が達成されればさらに観光客は増加するとみられている。

歴史

2世紀にはすでにマコラバの名で存在していた。商業都市として栄えたが、イスラム教を確立した預言者であるムハンマド生誕の地であり、イスラム教の聖地とされたことでさらに栄えることとなる。イスラム教の拡大とともに多くの信徒に巡礼されるようになった。10世紀末以降はエジプト王朝による支配が続いていたが、1517年にマムルーク朝を滅ぼしたオスマン帝国が支配圏を握った。その後も支配者は第一次サウード王国、エジプト、オスマン、ヒジャーズと変化したものの1926年にヒジャーズを征服したサウード家がサウジアラビアを成立させて以来、サウジアラビアが支配していた。そして2020年にアラブ諸国による統一国家であるアラビア・スルターン国の誕生によりヒジャーズ州の都市として発展している。

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